アトキンス・ダイエット
低炭水化物ダイエットの中で最も人気のあるアトキンス・ダイエットは、1970年代にロバート・C・アトキンス博士によって開発され、「Dr. Atkins' Diet Revolution」(1972)という本で発表されました。このダイエットでは、炭水化物の摂取を減らす一方で、脂質やたんぱく質は体重が増えない限り好きなだけ食べられます。
四つの段階
- 導入
- アトキンス・ダイエットは導入段階から始まる。ここでの目的は、ケトシス(糖の代わりに脂肪を分解してケトン体が体内に増加した状態)に素早く移行すること。パン、パスタ等の炭水化物の摂取量は一日20gに制限するが、肉やチーズ、卵は適度に食べることができる。
- 減量中
- アトキンス・ダイエットを始めて二週間したら、炭水化物の摂取量を一週間かけて5gづつ増やし続ける。この段階の目標は、「減量のための炭水化物の臨界水準」を見つけること。目標体重まであと4.5kgになったら、プレ・メンテナンス段階に移る。
- プレ・メンテナンス
- 炭水化物の摂取量を再び増やす。この段階の目標は、「体重維持のための炭水化物の臨界水準」を見つけること。これによって、毎日太らずに食べられる炭水化物の最大摂取量がわかる。
- ライフタイム・メンテナンス
- プレ・メンテナンス段階で得た食習慣を、生涯に渡って続けることがこの段階での目標。肉、魚、それに野菜などを常食とし、果物やでんぷん食物は時折食べる。ビタミ・ミネラルが不足しがちなので、サプリメントの活用が推奨される。体重が増え始めた場合は前段階に戻る。
アトキンス・ダイエットの食品リスト
たんぱく質と脂質は好きなだけ摂取できます。
| タイプ | 例 |
|---|---|
| 肉 | 牛肉、豚肉 |
| 魚 | 鮭、カレイ |
| 甲殻類 | ロブスター、かに |
| チーズ | チェダー、カッテージ |
| 卵 | 全て |
| 鶏肉 | 鶏、七面鳥 |
炭水化物を多く含む食べ物はなるべく避けます。
| タイプ | 例 |
|---|---|
| 穀類 | 米、トウモロコシ、小麦 |
| 穀類製品 | シリアル、パン、小麦粉 |
| 糖類 | キャンディー、ジュース、果物 |
| ポテト | チップス、フライ |
| アルコール | ビール、ウィスキー |
長所
- 素早く減量できる。
- カロリーや食事量の制限が無いため食間の空腹感が少ない。
短所
- 素早く減量できてもそれを維持できるとは限らない。
- 栄養バランスの悪いダイエットのため、サプリメントの併用が欠かせない。
- ケトシス状態は腎臓に負担を掛ける可能性がある。
- 炭水化物が非常に少なく、食事の満足感が得にくい。
- 制限の厳しい導入段階での脱落者が多い。
- 食物繊維の不足から便秘になることがある。
- 飽和脂肪酸の大量摂取と心臓病との関連が指摘される。